〇第7:化城喩品(けじょうゆほん)
 この品には、仏弟子たちの現世」における修行を励まし、未来世における成仏を確信させるために、過去世から 仏さまと深い因縁でつながれていることをお説きになるのですが、それはつまり、真理が永久不変なこと、人間の 本質である仏性が不生不滅のものであること、したがって、すべての衆生が、いつかは仏の境地にも達すること ができるものであることを教えられているのです。そのためには、仏の教えによって人生の苦しさにくずれおれる ことのない大安心を得る(大きな城の中に入る)ことが、まず第一の条件であり、さらにそこから進んで、 <自分をも、他人をも、世の中全体をも幸せにするものごと>を絶えず創造していく(城から出て新しい出発を する)ことが第二の条件であることが、この品の中心たる<化城宝処の譬え>に示されています。いわゆる声聞の 境地から菩薩の道へと進まなければ、この世はよくからないという、大切な教えであります。

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